1〜2



それは、いつものように始まった一日だった。

朝、父(薫)が、みんなの分の弁当を作っていた。
薫「ああ、今日は暑くなりそうだな。こう暑くっちゃ、おかずも考えないとな」
そこへ、いつものように髪の毛を、唾で、なでつけながら、おじいさん(てつ爺)がやってきた。
て「ほほう、今日のお昼は、から揚げかい」
薫「あっ、だめですよ、おじいちゃんは。あまりあぶらっこいものはたべちゃ。だから、今日も、おひたしと体にいい青魚を焼いてあげますからね」
て「なんでだよ。そんなにじじくさくないよ、俺は。あっ、でも、脂が乗ってる秋刀魚はいいなあ」
雄「やだ、おじいちゃん。そんなによだれたらして」
と母(雄子)が起きてきて、食卓に座った。
雄「今日は私、仕事がつまってるから遅くなるわ」
薫「あまり、無理はダメだよ」と優しく薫が言い、
朝食(ごはん、味噌汁、卵焼き、サバの味噌煮等)を食卓に並べた。
雄「ごめんね、いつも。あなたが、専業主夫をやってくれているから、私が安心して仕事に行けるのよ」
と、優しく微笑んだ。

て「陽一、よういちー、起きろ!飯だぞ」
てつ爺は、自分の息子の相手はしてられないとばかりに、孫を起こしに行った。
陽一は、すでに起きて、というより、寝てないんだな、これが。
目の下にくまをつくって、パソコンをいじっていた。
て「お?なにやってる?じいちゃんにも、教えてくれや」
陽「なんだよ。あっ、やめろ。あっ、あっ、あああああああ!」
てつ爺は、パソコンの使い方を知っていた・・・・
が、もざいくがいっぱいあるホームページをくいいるように見つめていた。
陽「じいちゃん。いつも、俺のパソコン使って、こんなことしてたのか?最近、変な履歴が多くて、不思議に思ってたんだ。」
でも、陽一は、目をランランと輝かせているてつ爺を、怒る気にはなれなかった。
(じいちゃんも男なんだな・・・・)
陽「じいちゃん、飯だろ?」
て「あっ、そうだったな。精力つけなきゃだめだぞ。じいちゃんみたいにな」
陽(おいおい・・・・そこまで元気はやだよ、俺)


- 1 -

←PREV | INDEX | NEXT→