アカペラ街 3/31

シーン2:メンバーの部屋(その日の夜)

 練習後。北山氏の部屋に、「安岡マコト」と名乗ったうさんくさいその男と、
 二人きりでは心配だとついてきた村上氏と、なんとなくついてきたらしい黒沢氏の4人がいる。
 彼が来たのは50年後の世界で、そこでもゴスペラーズは5人で歌っていると言う。
 
 ♪ 〜 JOIN 2 JOYS 〜

 一緒に歌って励まされたらしく、元気になるマコトさん。
 マ:「これ、誰が作ったんですか?」
 嬉しそうに
 黒:「オレオレ、俺が作ったの」
 マ:「さすが黒沢さん!『ダイムの裏表で明日を決める』っていう人生観は
    このころからあったんですね!」
 黒:「・・・俺、そんな行き当たりばったりの人生、送るの?」
 マ:「えっと、トイレはどこですか?」
 北:「あ、そっちの奥だよ。」
 と、マコトが席を立つ。
 村:「ああいうやつはな、食い物と住む家欲しさに、ああいうこと言ってるんだよ。」
 北:「そうかな。嘘ついてるように思えないんだけど。」
 まだ、考えている黒沢氏。
 黒:「将来、レストラン経営して、そのお店の権利書持ち逃げされるのかな?」(会場笑)
 あきれたように、黒沢氏を見る二人。そして、場面転換。

 酒井氏の部屋&安岡氏の部屋。
 酒:「大丈夫?」
 安:「あー、大丈夫だよ。全然気にしてないから。」
 酒:「あの人へんだよね。」
 安:「7年後の2001年にブレイクするって?!遅いっつーの!せめて2、3年後くらいにって言ってくれよ。」(会場笑)
 酒:「俺なんて、1年後さえどうなってるか・・・」

 ♪ 〜 讃歌 〜

 「ぼくは・・・」と悩み深き呟きを残しつつ、場面は再び北山さんの部屋へ。
 村上氏、黒沢氏、北山氏に、タイムトリップの状況を説明しているマコト氏。
 好きな女性に振られてヤケ酒を飲み、中央線の線路の上を走りながら、この先は鉄橋だと思っていると、足を踏み外して、股間を強打したショックで気絶。
 目が覚めたらやけにノストラジックな風景が広がっていた。吉野家の牛丼が安いと思いそれを食べてから、途方に暮れて父親(安岡)に会いに来たという。
 マ「・・・コナ子って言うんですよ。顔は、今で言うと米倉涼子(?ここうろ覚え)なんですが、声はジャイ子なんですよ。」
 50年後も歌い継がれている「あいしてる〜の歌が聞きたい」というマコト。
 自分は、その歌を歌いながら彼女に告白しに行ったのだ、と。
 そして、マコトが歌い出すが、まるで演歌調の変なリズムで歌い出す。

 ♪ 〜 ひとり 〜

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